
スウェーデン旅行記11回目では、スウェーデン南部・マルメーのシンボルとも言える「マルメー城」を訪れました。
16世紀に建てられたこの城は、歴代の王により拡張・改築され、王宮から要塞、さらには刑務所としての役割も果たしてきました。現在は美術館や科学博物館として利用され、歴史だけでなくアートやサイエンスも楽しめる観光スポットとなっています。
今回の記事では、そんなマルメー城の魅力と、訪れる際に気をつけたいポイントをお届けします。
マルメー城とは(歴史・背景)
マルメー城(Malmö Castle / Malmöhus Slott)は、スウェーデンのマルメーにある歴史的な城塞です。もともとは1434年にポメラニア公エーリクによって建設されましたが、1537年から1542年にかけてデンマーク王クリスチャン3世によって再建され、スカンジナビアで最も古いルネサンス様式の城として現存しています。
長い歴史の中で、マルメー城は王族の居城、造幣局、さらには刑務所としても使用されてきました。特に有名なのは、スコットランド女王メアリー・ステュアートの3番目の夫であるジェームズ・ヘップバーン(ボスウェル伯)が1568年から1573年まで投獄されていたことです。
現在、マルメー城は「マルメー博物館(Malmö Museer)」の一部として公開されており、美術、歴史、自然史に関する展示が楽しめます。城の壮大な建築とともに、その豊かな歴史を感じることができる魅力的な観光スポットです。
アクセス方法

スウェーデン・マルメーにあるマルメー城(Malmöhus Slott)へのアクセス方法は、以下の通りです。
電車でのアクセス
他の都市から電車でマルメーに到着する場合、マルメー中央駅で下車してください。そこから徒歩またはバスで簡単にアクセスできます。
徒歩でのアクセス
マルメー中央駅(Malmö Central Station)からマルメー城までは、徒歩約15分です。
駅を出たら運河を渡り、右手に水路を見ながら進みます。Slottsgatan(スロットスガータン)に差し掛かったら左折し、その後右折すると、目の前に城が見えてきます。
バスでのアクセス
マルメー中央駅からは、8番のバスに乗り「Malmö Skeppsgatan」方面へ向かうルートがあります。バスは約10分ごとに運行しており、所要時間は約3分です。運賃は約31SEK。
マルメーには地下鉄はありません。公共交通機関を利用する場合は、主にバスや電車を活用してください。
予約・入場料金
入場に関しては、事前予約の必要はなく、オンラインでのチケット販売も行われていません。当日、現地でチケットを購入する方式となっています。
入場料は大人40SEK(スウェーデンクローナ)、19歳以下の子どもと青少年は無料で入場可能。
開館時間
営業時間は毎日10:00~17:00です。ただし、特別なイベントや祝日などで変更になる可能性があるため、訪問前に公式ウェブサイトで最新情報を確認することをおすすめします。
マルメー城の感想・見どころ

マルメー城(Malmöhus Slott)は、スウェーデン・マルメーにある歴史的なルネサンス様式の城であり、北欧で最も古い城の一つです。外観は中世の雰囲気を色濃く残し、赤レンガの壁と堀に囲まれたその佇まいは、訪れる人々に過去の歴史を感じさせます。城の周囲には美しい庭園や静かな散策路があり、季節を問わず楽しめる景観が広がっています。また、城の周りの水辺には白鳥が生息しており、その優雅な姿もまた、訪れる人々に癒しを与えてくれます。

城の入口は広々としており、門をくぐるとすぐにその歴史的な重みを感じることができます。館内へ入ると、まず目に入るのが王の部屋や使用人の部屋の再現展示です。王が迎賓を行ったエントランスホールや寝室は見ごたえがあり、当時の生活の様子をリアルに体感できます。また、城が刑務所として使用されていた時代の歴史も紹介されており、その変遷を知ることでより深い理解が得られます。

館内には、美術館や科学博物館が併設されており、歴史だけでなく芸術や科学にも触れることができます。美術館には19世紀から21世紀にかけての絵画が展示されており、リアリズム絵画や風景画が多く、特に美術に興味のある人には見ごたえのある内容です。特別展も定期的に開催されており、訪れる時期によって異なるテーマの展示を楽しめるのも魅力の一つです。
また、館内には水族館があり、多種多様な海洋生物や陸上動物が展示されています。水族館自体はそれほど大きくありませんが、展示の仕方が工夫されており、一つ一つの生き物について詳しく学ぶことができます。特に子供向けの展示が充実しており、家族連れにはおすすめです。さらに、科学展示エリアでは、技術の発展や交通手段の歴史を学ぶことができ、ヴィンテージカーや鉄道関連の展示も楽しめます。
残念だった所・注意点

マルメー城は歴史的価値の高い場所であり、多くの見どころがある一方で、いくつか残念に感じた点もありました。まず、建築自体は歴史的な趣があるものの、他のヨーロッパの壮麗な城と比べるとシンプルであり、派手さはあまり感じられませんでした。特に、豪華な装飾を期待している場合は、やや物足りなさを感じるかもしれません。
また、展示の中には英語の説明が少ないものがあり、一部のエリアでは情報を十分に理解するのが難しかったです。特に自然史セクションでは照明が暗く、展示物の説明が読みづらかったため、改善の余地があると感じました。外国人観光客向けに、もう少し多言語対応が充実していれば、より多くの人が楽しめる場所になるのではないかと思います。
博物館の入場料は比較的リーズナブルですが、館内の展示に特別興味がない場合は、外観を見て写真を撮るだけでも十分かもしれません。実際に、入場せずに外で写真撮影を楽しんでいる観光客も多く見られました。
総評
マルメー城は、歴史、文化、アート、そして科学まで幅広いテーマを扱うユニークなスポットでした。
美しい庭園や白鳥が泳ぐ堀の景観は素晴らしく、城の周辺を散策するだけでも楽しめる魅力があります。館内の展示も充実しており、水族館や科学博物館は、子供でも楽しめる工夫がされており、長時間滞在しても飽きることがありません。
ただ、建築自体はシンプルで、ヨーロッパの他の華やかな城と比べるとやや地味に感じるかもしれません。それでも、スウェーデンの歴史や文化を深く知るには最適な場所だと感じました。