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フィンランド旅行記12 本場のムーミンワールドへ行ってみた!

フィンランド旅行記12回目となる今回は、ムーミンファンなら一度は訪れたい「ムーミンワールド(Moominworld)」へ。

ナーンタリの小さな島にあるこのテーマパークは、ムーミンの物語の世界をそのまま体験できる場所です。豊かな自然に囲まれた園内には、ムーミン一家の暮らす家や、個性豊かなキャラクターたちが登場するショーなど楽しみが盛りだくさん。

今回の記事では、実際に訪れて感じた魅力と注意点をお届けします。

ムーミンワールドとは

ムーミンワールド(フィンランド語:Muumimaailma)は、フィンランドのナーンタリにあるテーマパークで、美しいカイロ島に位置しています。1993年に開園し、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンが生み出した人気キャラクター「ムーミン」の世界を体験できる場所として親しまれています。

一般的な遊園地とは異なり、ムーミンワールドにはジェットコースターや観覧車といった機械式アトラクションはありません。その代わり、物語の世界を忠実に再現したエリアが広がり、訪れる人々をムーミン谷の住人になったような気分にさせてくれます。

園内には、ムーミン一家が暮らす5階建ての「ムーミンハウス」や、「ヘムレンさんの家」「ムーミンママのキッチン」「スナフキンのキャンプ」といった象徴的なスポットがあります。

また、「トフスランの小道」「魔女の迷路」「ニョロニョロの洞窟」「モランの家」など、探索型のアトラクションも点在しています。さらに、屋外劇場「ムーミンシアター・エンマ」では、ムーミンたちによるライブショーも楽しめます。

アクセス方法

ムーミンワールドは、フィンランドのナーンタリにあるカイロ島に位置しています。以下の交通手段を利用してアクセスできます。

電車

ヘルシンキやタンペレなどの主要都市からトゥルク(Turku)行きの電車に乗車します。トゥルク到着後、バスまたは他の交通手段でナーンタリへ移動します。

バス

トゥルクからナーンタリ行きのバス(6番・7番)が約15分間隔で運行しています。これらのバスは、トゥルクのマーケット広場(Turku Market Square)周辺から発車します。

バスの時刻表はFöli公式ウェブサイトで確認できます。

徒歩(By Foot)

ナーンタリ旧市街からムーミンワールドまでは約500メートルの距離です。橋を渡って徒歩5~10分でカイロ島の入口に到着します。

タクシー・ライドシェア

トゥルクからナーンタリへはタクシーで約20~30分(交通状況による)Uberなどのライドシェアサービスが利用可能な場合もあります。

夏季限定で、蒸気船ウッコペッカ号(Ukkopekka)がトゥルクからナーンタリ旧市街まで運航しています。所要時間は片道約2時間で、美しいフィンランドの海岸線を楽しみながら移動できます。

ムーミンワールドへの詳細なアクセス方法や最新の運行情報は、ムーミンワールド公式サイトをご覧ください。

予約・待ち時間・行列について

ムーミンワールドの入場には事前予約は必須ではありませんが、特に夏の観光シーズンには混雑が予想されるため、オンラインでの事前チケット購入が推奨されています。

週末や繁忙期には、園内の人気スポットで行列ができることもあるため、平日やシーズンの早い時期に訪れると、比較的スムーズに楽しむことができます。

入場料・チケット料金

ムーミンワールドのチケット料は以下の通りです。最新の情報は、公式ウェブサイトまたはカスタマーサービスで確認することをオススメします。

オンラインチケット料金

  • 1日チケット: 42ユーロ
  • 2日チケット: 48ユーロ(連続する2日間有効)
  • シーズンパス: 103ユーロ(2025年夏季シーズン中有効)

ファミリーチケット

  • 3名様: 129ユーロ
  • 4名様: 169ユーロ
  • 5名様: 209ユーロ

ゲート(当日券)購入

  • 1日チケット: 44ユーロ
  • 2日チケット: 53ユーロ

2歳未満のお子様は無料で入場できます。

オンラインで事前にチケットを購入すると、割引が適用されるためお得です。また、チケットにはエンマ劇場でのムーミンパフォーマンスの観覧も含まれています。

営業時間・定休日

ムーミンワールドの2025年の営業期間は6月10日~8月17日です。開園時間は以下の通りです。

  • 6月10日~6月30日:11:00~17:00
  • 7月1日~7月31日:10:00~17:30
  • 8月1日~8月17日:11:00~17:00

詳しい情報は公式サイト(moominworld.fi)で確認できます。

ムーミンワールドへ行った感想・見どころ

ムーミンワールドは、フィンランドのナーンタリにある自然豊かな島に位置するテーマパークで、ムーミンの世界観を忠実に再現しています。公園の入口に到着すると、緑に囲まれた静かな雰囲気が広がり、現実世界からムーミンの物語の中に入り込んだような気分になります。橋を渡ると、すぐにムーミン谷の住人たちが迎えてくれ、可愛らしい家々やユニークなキャラクターたちが目の前に広がります。

園内の中心には、ムーミンたちが暮らす象徴的なムーミンハウスがそびえ立ち、訪れる人々を引きつけます。五階建ての青い家は物語に登場する通りのデザインで、内部を探検するとムーミンたちの暮らしを感じられます。部屋の細部までこだわりが見られ、ムーミンパパの書斎やムーミンママのキッチンには、まるで今もキャラクターたちが生活しているかのような温かみがあります。

また、ムーミンワールドには劇場があり、ここではムーミンの物語を舞台化したショーが定期的に上演されています。子どもだけでなく、大人も楽しめる内容になっており、フィンランド語やスウェーデン語がメインではあるものの、視覚的に楽しめる演出が魅力的です。キャラクターたちがパーク内を歩き回り、訪問者と気軽に触れ合えるのもこの施設の大きな特徴で、ムーミンやスナフキン、リトルミイといった人気キャラクターと写真を撮ることもできます。

さらに、園内には自然を活かした遊歩道や探索スポットが豊富にあり、ヘムレンさんの家やスナフキンのキャンプなど、作品の世界観に浸れるエリアが点在しています。特にトフスランとビフスランの小道や魔女の迷路は、小さな子どもたちが探検気分を味わうのにぴったりの場所です。夏の時期には、島の外れにあるビーチで水遊びを楽しむこともでき、1日を通してリラックスした時間を過ごせます。

飲食施設も充実しており、ムーミンママのカフェでは可愛らしいムーミン型のパンケーキや、北欧の伝統的な料理を味わえます。また、軽食を提供する売店も点在しており、ピクニック気分でムーミンワールドを満喫できます。ギフトショップでは、フィンランド限定のムーミングッズが手に入るため、お土産を探すのも楽しみのひとつです。

全体的に、小さな子ども連れの家族にとっては理想的な場所で、テーマパークとしての派手なアトラクションはないものの、ムーミンの物語の世界観を丁寧に再現した雰囲気が魅力的です。大人でも子どもの頃にムーミンに親しんだ人ならば、童心に帰って楽しむことができるでしょう。

残念だった所・注意点

ムーミンワールドは魅力的な場所ですが、いくつか気になる点もありました。まず、パーク内には遊具やアクティブなアトラクションがほとんどなく、基本的にはキャラクターとの交流や散策がメインの体験となるため、アクティブな遊びを求める子どもには少し物足りなく感じるかもしれません。特に、幼児向けの遊び場がほとんどなく、キャラクターとの写真撮影やショーの鑑賞が主な楽しみになるため、もう少し身体を動かせるスペースがあればさらに良いと感じました。

飲食に関しては、レストランやカフェが混雑しており、食事をとるのに時間がかかることがありました。特にランチタイムには、そこまで長い行列ではないのに料理が提供されるまでに時間がかかったため、小さな子ども連れの家族には少し不便に感じることがあるかもしれません。そのため、食事を持参するか、事前に軽食を購入しておくのも良い対策です。

入場料に関しては1日券と2日券の価格差が少ないことから、1日だけの滞在では少し割高に感じるかもしれません。また、園内のギフトショップの商品も比較的高価であり、気軽にたくさん買い物をするには少しハードルが高い印象を受けました。ただし、フィンランドのテーマパーク自体が夏の数か月しか営業しないため、運営費を考えれば致し方ない部分かもしれません。

最後に、園内のほとんどのショーがフィンランド語またはスウェーデン語で行われるため、言語が分からない場合は内容を完全に理解するのが難しいこともあります。

総評

ムーミンワールドは、ムーミンの世界観を体験できる唯一無二のテーマパークであり、特に小さな子どもを連れた家族には理想的な場所です。自然に囲まれた落ち着いた雰囲気の中で、キャラクターとの触れ合いやショーを楽しむことができます。

一方で、アトラクションの少なさや食事の待ち時間など、事前に知っておくと良い点もいくつかありました。

ムーミンの世界観を楽しみたい方にはぴったりのスポットなので、フィンランド旅行の際にはぜひ訪れてみてください。