
スウェーデン旅行記1回目は、ストックホルム旧市街の中心にそびえ立つ「ストックホルム宮殿」からスタート。
スウェーデン王室の歴史が詰まったこの宮殿は、圧倒的なスケールと美しい装飾で訪れる人を魅了します。
実際に訪れて感じた見どころや気をつけたい点を詳しくご紹介します。
ストックホルム宮殿とは?(歴史・背景)
ストックホルム宮殿(The Royal Palace / Kungliga slottet)は、スウェーデン国王の公邸であり、王室の主要な公務が行われる場所です。ストックホルム旧市街(ガムラ・スタン)の中心に位置し、バロック様式の美しい建築が特徴。宮殿の歴史は13世紀までさかのぼり、もともとはストックホルムを防衛するための要塞として建設されました。その後、数世紀にわたり改築を重ね、現在の壮麗な王宮へと発展しました。
ストックホルム宮殿は、600以上の部屋を有し、現在も公式な王室行事や公務のために使用されているヨーロッパ最大級の宮殿の一つです。内部には、ロココ調の美しい装飾が施された王室の居住空間や、国王が公式行事を行う「国事ホール」、歴史ある「王宮礼拝堂」などがあり、訪れる人々を魅了します。
また、宮殿内にはいくつかの博物館も併設されており、王冠や王笏などの宝物が展示される「王室宝物館」、かつてこの地に存在した中世の城に関する展示が見られる「トレ・クローノール博物館」などを見学できます。
アクセス方法

ストックホルム宮殿(Kungliga slottet)へのアクセス方法を紹介します。宮殿はストックホルム旧市街(ガムラ・スタン)に位置し、市内の主要な交通機関を利用して簡単に訪れることができます。
地下鉄(Metro)でのアクセス
ルート:グリーンラインの「ガムラ・スタン駅(Gamla Stan Station)」で下車
距離:駅から宮殿まで約500メートル(0.3マイル)徒歩時間:約5分
バスでのアクセス
ルート:宮殿周辺には複数のバス路線が運行
最寄りのバス停:Slottsbacken(スロッツバッケン) または Riksgatan(リクスガタン)距離:バス停から宮殿まで徒歩すぐ
電車でのアクセス
ルート:「ストックホルム中央駅(Stockholm Central Station)」で下車
乗り換え:中央駅から地下鉄に乗り換えてガムラ・スタン駅へ移動、または徒歩で向かうことも可能
徒歩距離:中央駅から宮殿まで約1.5km(約20分)
ストックホルムの公共交通機関は便利で利用しやすく、地下鉄・バス・電車を組み合わせることでスムーズに移動可能です。お得な「SLアクセスカード(SL Access Card)」を利用すると、市内の公共交通機関が乗り放題になるのでオススメ。
予約不要・空いてる時間
ストックホルム宮殿の一般入場には事前予約は必要ありません。ただし、観光シーズンである夏の間は訪問者が多く、入場の際に列ができることがあります。スムーズに見学するためには、午前中の早い時間や平日に訪れるのがオススメです。
特別ツアーやイベントの際には、事前予約が必要な場合があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
入場料金と開館時間
入場料は、大人190スウェーデンクローナ(SEK)です。
料金は変更されることがあるため、最新の料金を確認する際は、公式サイトを参照するのが確実です。
営業時間
宮殿の開館時間は、基本的に10:00~17:00ですが、季節や王室の公式行事によって変動することがあります。
また、国家行事などが行われる日は臨時休館となることもあるため、訪問前に最新の開館情報を確認すると安心です。
ストックホルム宮殿の感想と見どころ

ストックホルム宮殿は、スウェーデン王室の公式な公邸であり、歴史的にも建築的にも非常に価値のある場所です。宮殿はストックホルム旧市街(ガムラ・スタン)の中心にあり、外観は壮麗なバロック様式のデザインが特徴です。宮殿の正面に立つと、その広大な敷地と堂々たる佇まいに圧倒されます。
特にエントランスホールは見事で、高い天井と華やかな装飾が目を引きます。天井には王族や天使を描いた巨大な絵画が施されており、これだけでも芸術作品として十分に見ごたえがあります。

宮殿内部に進むと、豪華な王室の居室や国事ホール、礼拝堂などを見学できます。室内の装飾は非常に精巧で、壁には金箔が施され、深紅の絨毯や重厚なカーテンが雰囲気を引き立てています。特にシャンデリアの輝きが美しく、どの部屋も洗練されたデザインが施されています。また、王座の間では、精巧な大理石の彫刻や装飾が目を引きます。王座そのものは意外と小さいですが、周囲の装飾と合わせて歴史の重みを感じさせる空間です。

宮殿内には宝物庫もあり、ここでは王冠や王笏、宝石が散りばめられた装飾品など、スウェーデン王室の貴重な財産を見ることができます。また、「トレ・クローノール博物館」では、かつてこの地に建っていた中世の城に関する資料や歴史が展示されており、王宮の変遷を学ぶことができます。
さらに、衛兵交代式も見どころのひとつで、宮殿の正面広場では、毎日12時15分に衛兵の交代が行われ、軍楽隊とともに整然と行進する兵士たちの姿を間近で見ることができます。その整然とした動きや儀式の伝統は、観光客にとって大変魅力的なものとなっています。
また、宮殿の周辺にはストックホルムの旧市街が広がっており、歴史的な街並みと合わせて散策するのもおすすめです。宮殿の訪問後は、旧市街のカフェやショップを巡りながら、ストックホルムの文化や歴史をより深く感じることができます。
残念だった所・注意点
ストックホルム宮殿は素晴らしい観光スポットですが、いくつか気になる点もありました。まず、入場料が比較的高めに設定されている点です。特に、すでに他のヨーロッパの宮殿を訪れたことがある人にとっては、料金に対する見ごたえを慎重に検討する必要があるかもしれません。宝物庫に関しても、展示品の数がそれほど多くないため、期待して訪れると少し物足りなさを感じるかもしれません。
混雑する時間帯には見学の快適さが損なわれることがあります。特に午後2時以降は観光客が増え、展示室内で自由に見学するのが難しくなる場合があります。そのため、できるだけ午前中の早い時間に訪れることをオススメします。また、館内には有料のトイレが設置されており、無料の施設が少ないため、事前に利用できる場所を確認しておくとよいでしょう。
総評
ストックホルム宮殿は、スウェーデンの王室文化や歴史を学べる貴重なスポットです。
宮殿内部は壮麗な装飾が施され、宝物庫や歴史博物館も充実しています。特に、衛兵交代式は一見の価値あり。
歴史や建築に興味がある方には特におすすめのスポットです。